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インプットレクチャー:
ゲオルク・ウォルシン 教授(ハイデルベルク大学 理論物理学研究所) ショートレクチャーとコメント:
北澤 正清 講師(京都大学 基礎物理学研究所)
日時:2025年4月18日(金) 18:30〜20:00(受付18:15〜) 会場:京都大学吉田国際交流会館地下1階 南講義室3 (吉田南構内) 申込:info(at)huok.uni-heidelberg.de (2025年4月16日(水)締切) 言語: 英語 |
要旨
原子核を構成する陽子と中性子は素粒子であるクォーク 3 個で構成され、パイ中間子などの中間子はグルーオンによって結合されたクォークと反クォークを含むことはよく知られている。しかし、4 個または 5 個のクォークからなる短寿命のエキゾチックな系の存在も理論的にはあり得ることで、これは、ツワイクとゲルマンが 1964 年に既に予測している。実験的な探索では、このようなマルチクォーク系について長年にわたりほとんど解明されてこなかったが、2002 年に日本の高エネルギー加速器研究機構(KEK)で Belle 実験グループがテトラクォークの存在を初めて示唆する兆候を発見した。ヨーロッパの LHCb 実験グループは後にこれをジュネーブの大型ハドロン衝突型加速器 LHC で確認し、その後 2013 年にペンタクォークの共鳴を初めて確実に検出した。この講演では、一般の聴講者向けにこの分野の現状をまとめる。
参加登録
ハイデルベルク大学京都オフィス(HUOK)
メール: info(at)huok.uni-heidelberg.de
電話: 075-753-5413
※日独ジョイントレクチャーは、京都大学欧州拠点とハイデルベルク大学オフィス京都の両拠点が、京都大学とハイデルベルク大学の学術交流の深化発展を目指し、不定期に開催しています。