さる6月7日にハイデルベルク大学のベルンハルト・アイテル学長と湊長博総長の初めてのオンライン表敬が行われました。
両大学は1990年に全学の学術交流協定(MOU)が締結されて以降、「30年にわたり、双方の信頼関係をベースに協力関係を構築、継続」(アイテル学長)してきました。これは多くの共同プロジェクトや研究者・学生交流の数、また共同学位の設置からも明らかです。二つの大学の連携が日独トップ大学をつなぐHeKKSaGOn日独6大学アライアンスの出発点であり、またハイデルベルクにある本学の欧州拠点と京都の本学キャンパス内に設置されているハイデルベルク大学京都オフィスもこの良い関係性の賜物です。
面談の冒頭、湊総長からアイテル学長に対して、過日の叙勲(旭日重光章)のお祝いが述べられました。これはアイテル学長の長年の日独学術交流推進における貢献に対して日本国政府から贈られたものです。その後、二つの大学の課題、特に現在のコロナ禍で直面していることについて意見交換が行われました。そして双方ともに学生や研究者の相互訪問が1日も早く再開されることが重要であるという点で合意しました。また、パンデミックによって、科学的な根拠を示して政策担当者など関係者の意思決定に寄与するという大学の重要な役割が改めて浮き彫りになった、という点でも意見の一致をみています。
今回の面談を通じてあらためてハイデルベルク大学と本学に共通する点が多いことが明確になりました。ともに研究志向の総合大学で、大学の自治や学問の自由をその理念に掲げています。自然科学と人文・社会科学の融合に価値を置き、さらに大学のあらゆるレベルで男女共同参画の実現を目指しています。ハイデルベルク大学と本学は今後もお互いに学び合いながら既存の関係を強化、発展させていきたいと考えています。
欧州拠点はそれらをつなぐ重要な役割を担っており、両大学のこれからの未来に貢献していきます。■
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上列左から: 稲垣 恭子 男女共同参画・広報・国際担当理事 副学長 下列左から: イェルク・プロス 研究担当副学長 (Vice-Rector for Research and First Vice-Rector, Prof. Jörg Pross) 写真なし: マーク・フィリップ・ヴェラー 国際担当副学長(Vice-Rector for International Affairs, Prof. Dr. Marc-Philippe Weller)
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