さる10月12日に京都大学楽友会館で「『エイジング』の複雑性をつなぐ」と題して、パリの社会科学高等研究院(EHESS)、ハイデルベルク大学、京都大学によるトライラテラルプロジェクトのキックオフセミナーが開催されました。これは2023年10月に京都、2024年2月にはパリで行われたセミナーをきっかけに、「エイジング/老い」をテーマにした3機関によるプロジェクトが開始されたことを示すものです。
年齢を重ねること=エイジングは誰しも直面することですが、そのとらえ方の側面はさまざまです。今回のセミナーでは「エイジング」という一つの現象の複数性を踏まえてそれらの間をつなぐ「メディエーション(媒介)」という概念に着目しました。哲学、歴史学、社会学、経済学、医学など専門を異にする研究者11名が専門知を共有し、専門を超えた対話を通じて「エイジング」へのアプローチを試みました。
また、トライラルプロジェクトのもう一つの柱は若手研究者の育成です。3大学から7名の博士課程学生が参加しました。参加者が確定したところでお互いの研究内容を共有、12日のセミナーに先立って学生らは清風荘に集まり研究発表を行いました。それらを踏まえて、当日は事前にペアリングをしていた相手の研究について、キックオフセミナー参加者全員の前で発表する、という専門を超えた分野横断を試みる趣向です。更に路上生活者の高齢化問題や介護施設の実態を知るためのサイトビジットも組み込みました。
学内関係者限定のセミナーでしたが、当日は40名ほどの参加者があり盛況のうちに終了しました。欧州拠点は3大学をつなぐメディエーターとしての役割を担い、セミナーに協力・貢献しました。次回は2025年7月にハイデルベルク大学での開催を予定しています。◾️
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博士課程学生グループ(清風荘前) | キックオフセミナー参加者 |
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