欧州拠点は2024年9月20日に設置10周年を迎えたことを記念して文化学術イベント及び記念式典をハイデルベルク大学で催しました。文化学術イベントは学生、研究者だけではなく広く一般の方にも来場いただき本学研究者の研究内容の一端にも触れていただくことができました。また後半の記念式典は拠点が築いてきた欧州の学術機関などのネットワークからゲストと共にこれまでの歩みを振り返り、さらなる連携の強化や発展を確認する機会となりました。
記念日は文学研究科のBjörn-Ole Kamm講師による学生向けのプログラム(“Play Transcultural in Kyoto: Popular Media in a Global Context”)で幕を開けました。西洋の大衆文化と、海外で大きな広がりを見せて日本でも取り入れられるようになった体験型のライブ・アクション・ロールプレイイングがどのように相互に影響し合ってきたかを考察、文化交流の複雑な現象を深く掘り下げました。 |
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午後のプログラムは日独で精力的に作家活動をしていて、様々な賞を受賞するなど世界的にも著名な詩人・作家の多和田葉子氏の朗読会で再開しました(“Koko, Sokokoko, Koexistenz”)。「共生」という10周年イベントテーマに合わせてご本人が選ばれた日本語・ドイツ語の作品の数々に聴衆は魅了され、その後の活発な質疑応答では日独英の三つの言語を駆使してご自身の作品世界を解説して下さいました。 続いて、人文科学研究所の石井美保教授と工学研究科のJan-Dirk Schmöcker准教授が学術講演を行いました。人類学者の石井教授は身近に起こった死亡事故と自身の親戚でもある旧日本兵の死と、生きる者を「魂ふり」という言葉とともに考察しました(“Reviving the souls of the dead in a divided world: A perspective from the Japanese Archipelago” )。また、Schmöcker准教授は様々なデータを駆使して信頼できる交通網と社会の共生のあり方について研究成果を紹介しました(“Accessibility and Transportation Network Reliability: Sufficient travel to create synergy”)。 |
記念式典は本学の椹木哲夫理事とハイデルベルク大学のFrauke Melchior学長の開会の辞で始まりました。在ミュンヘン日本総領事館の別所健一総領事と日独6大学アライアンスHeKKSaGOnのゲッティンゲン大学Inge Hanewinkel副学長に祝辞を頂戴した後、欧州拠点の横山美夏拠点所長らが10年の出来事を振り返り、将来展望について紹介しました。
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椹木哲夫理事 | 椹木哲夫理事とFrauke Melchior学長 | 別所健一総領事 | |||
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Inge Hanewinkel副学長 | 横山美夏拠点所長 |
式典後は会場を移し、レセプションが行われました。HeKKSaGOnメンバーのカールスルーエ工科大学のThomas Hirth副学長からは乾杯のご挨拶、本学同窓生でもある在オーストリア日本国大使館の水内龍太大使、戦略的パートナーのハンブルク大学国際部のGero Hemker氏からも祝辞を頂戴して、和やかなうちに全てのプログラムが終了しました。
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水内龍太大使 |
Dr. Joachim Gerke元国ハイデルベルク大学際部長 と椹木哲夫理事 |
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Bernhard Eitel前任ハイデルベルク大学学長と 椹木哲夫理事 |
ドイツ滞日独6大学アライアンスHeKKSaGOnの 担当者 |
快く会場をご提供くださったハイデルベルク大学をはじめ、ご協力くださった関係者、記念イベント・式典の参加者、全ての皆様に心より御礼を申し上げます。
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集合写真 |
そのほか